オーストラリアで日々是好日(ひびこれこうじつ)

オーストラリアのブリスベンで暮らしています。せっかくだから生活の中の小さな発見を綴っておきます。

オーストラリアでゴミについて考え中

こちらで数日過ごしてみると、生活の中でなぞが出てきます。

この「なぞ」が私にとっては、最高に面白いです。

 

最初からつまづきます。この小さな流しはなんだろう?

↓私たちの暮らすアパートのキッチンの流し台です。

 

f:id:masakbris:20200429121504j:plain


家の広さやアパートのクラスからすると、流しがせまい!炊飯器の器を置いてみました。

備え付けの大きな食器洗い機があるので、大概のものはここで洗うのでしょうか。

 

そして、その横に見慣れない小さな流しがあります。

ディスポーザーです。

日本でもディスポーザー付きのマンションがあるようですね。

私は始め何かわからなくて、近くにあるスィッチを押したら、「ガゴガゴ」すごい音がして、本当に驚きました。

 

このディスポーザーで、生ゴミを粉砕し、排水口をつたってアパート専用の排水処理施設に集約されます。

 

水は下水処理のプロセスに乗っかり、粉砕された生ゴミコンポストで堆肥になるそうです。

そういえば、このアパートにはコンポストがあるのでしょうか。今度管理人さんに聞いておこうと思います。

 

ちなみにこの仕組みはすごくスマートな感じもしますが、わが家のはあまりに音がうるさくて使うのに気が引けるので、私は使っていません。(本当は利用した方が良いと思うのですが、生ゴミは細かくして一般ゴミとして出しています。)

友人に聞いたところ、ディスポーザー付きのアパートは旧型だそうで、現在では、家の事情に合わせてコンポストは別に用意するの主流だとか。

私も小型のコンポストが欲しいです。(でもお庭がないからあっても意味がないのかしら)

こんな風に独自のコンポストを持っているお店も沢山あります。

下記はブリュワリーレストランのコンポストです。

 

f:id:masakbris:20200429122031j:plain

 

 

さて、一般的にゴミはどうするかというと、私の場合、同じフロアにあるダストシュートに持っていくか、地下にあるゴミ集積所に持っていきます。

 

ここで面白いのがオーストラリアのゴミ分別です。

「リサイクル」か「一般」かの2つなのです。

日本では、自治体によって異なると思うのですが、「燃える」「燃えない」が基本で、さらにペットボトル/新聞紙・ダンボール/カン・ビンといった分別を家庭から出る段階でしていると思います。

 

どうやらこのブリスベンでは(このアパートでは?)、第一段階は2分別のようです。

さて、何がリサイクルかというと...

 

f:id:masakbris:20200429122900j:plain

 

おそらく州によって違うと思うのですが、

・Cardboard :ティッシュの箱、卵の箱、ピザの箱など

・Paper:新聞などの紙類など

・Metal:カン、アルミなど

・Glass:ビールや、ジャムのガラスビンなど

・Pastic:ミルク、ジュース類、シャンプーのボトル、お持ち帰り用容器など

 

すごく不思議なのは、ビール瓶はリサイクルなのに、ワインボトルはここにいれてはだめと別途書いてあります。どうしてなのかしら...? 

また、ピザの箱とか、お持ち帰り用容器について明記してあるのがいかにも外国ですね。 

 

一方、一般ゴミはというと...(分かり易いように日本語で)

f:id:masakbris:20200429124407j:plain

 

・いわゆるスーパーの袋

・ストロー

サランラップ

・セロテープ

・写真

・電球

・バッテリー

・歯ブラシ、歯磨き粉

ティッシュ

などなどです。

 

ちなみに、Organic matter とリストにありましたが、これはなにを指すのでしょうか?

 

それにしても資材に詳しくないこともあって、とても不思議な分別に感じてしまいます。

 

オーストラリアと日本のゴミ処理の大きな違いは、「燃やす」か「燃やさないか」です。

ご存じのように日本は世界で一番の焼却炉大国です。

燃やせる技術もすごいものですが...

 

処理方法は、リサイクル・焼却・埋め立ての三択だったと理解しています。

 

一方オーストラリアでは、焼却炉はなく、リサイクルか埋め立てかの選択肢になります。

何しろ、日本の20倍の土地を持つこの国ですから、燃やすより合理的なのでしょう。

でも、そのオーストラリアでも小型焼却炉案が浮上していると記事で読んだことがあります。

 

いずれの国も国外へゴミを輸送し、処理、埋め立て、リサイクルなど行っており、国際問題になっているとニュースで知りました。

 

オーストラリアは自然保護の盛んな国です。

その割には、第一ステップのゴミの分別がざっくりで面白いなと感じました。

ブリスベンには、世界規模の大きなゴミ処理場「Rochedale Landfill 」があるそうです。

ここで、細かな分別がなされていくのでしょうか。

ここにエジュケーションセンターがあるようなので、いずれ訪問してみたいと思います。

 

ちなみに我が家では、朝4時半頃、枕元の窓からとんでもない音が飛び込んできます。

ゴミ回収車が収集をしているようです。

日本に比べて時間も早く、また、おそらくコンテナごとガゴンガゴンと大胆に持ち上げているのでしょう。ちょっとびっくりしますが、こうやって非常時にも運んでくださり本当に有難いことです。

 

さて、このように一見ざっくり分別のように見えますが、このゴミを埋めるにあたり、土に還らないものはできるだけ減らしていこうという動きは確かに日本より進んでいる感じがします。

 

お店ではいわゆる”スーパーの袋”は有料で、マイバックが主流です。

持っていない人の方が少ないくらいです。

エコストアで、コンポスト用の袋が売っていました。

土に還る素材です。

どんなものか買って試してみました。(コンポストないけど生ゴミ入れに)

 

f:id:masakbris:20200429125908j:plain

 

私の場合、今の所これに入れたはいいけど、結局一般ゴミとして出すことになり存分にグッズを活用しきれていませんが、普通のプラスティックバッグよりいいだろうと思って使っています。

これらが ”さほど高くなくて、大概どこでも手に入る”ことは本当にオーストラリアのいい所ですね。

 

「オーストラリアって、細かいのか大雑把なのか。自然に優しいのかそうでもないのかよく分からないね」と長年こちらに住む何人かの方から同じことを聞きました。

 

本当にそう思います。

私も、オーストラリアは、「エコ」 というイメージを強く持っていましたが、さほどそう見えないのは、私のそう思っているコンセプトと、こちらのそれが違うのだなと気がづきました。

例えば、ちらっと見ただけでも日本の方がマイタンブラー普及率が高そうなような。

 

こちらの方たちのエコと、日本人のエコの理解は少し違うのかもしれませんね。

埋めて害の少ないものと、燃やして害の少ないものは違いそうですよね。

 

本当にゴミ一つでいろいろと奥深い。

私の思う優しさが、誰かにとっての優しさと違うようなものです。

ちょっと大げさだったかも。 

 

そうそう、おしゃれでセンスのいいエコストアも知人に教えてもらいました。

またご紹介していきたいと思います。

リサイクルについても、調べてみたのでまた書いてみます。

 

 

4月29日 今、ゴミのことにとても興味がある。少しでも減らしたい。