オーストラリアで日々是好日(ひびこれこうじつ)

オーストラリアのブリスベンで暮らしています。せっかくだから生活の中の小さな発見を綴っておきます。

オーストラリアは日本の20倍広い

私が初めてブリスベンに来たのは、2019年の7月でした。

(正式には10月下旬から暮らし始めました)

 

少し前のことなので、記憶と写真を頼りにそこからスタートすることにします。

 

オーストラリアでは、7月は真冬です。

飛行機がブリスベン空港の滑走路にランディングするやいなや、私はごそごそと靴下を履き、上着を一枚羽織り、日本との寒暖差に備えました。

 

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ブリスベン空港の国際線ターミナルです。飛行機の中から。


 

ブリスベンは「亜熱帯気候」に属します。

年間の平均気温が22℃、真冬でも最低気温の平均は14℃で穏やかな気候です。

その日も、実際には、それほど寒くはなかったように記憶しています。

 

初めての空港というのは、とてもドキドキします。

 

特に、オーストラリアは非常に厳しい検疫があるので、なおのことドキドキ。

動植物、食品、靴についた土など細かい持ち込み規制があるのです。

私も、お土産に食品を持っていたので申告者のレーンに並び、スーツケースを開けて、係の方のいくつかの質問に答えました。

 

列に並びながら、西洋人の男性が日本から買ってきた梅干しの説明に困っている姿が見えて、なんだか微笑ましかったです。

 

無事に税関も通過し、空港に迎えにきてくれた夫の車で自宅に向かいました。

窓から見える、初めて見るブリスベン街。

 

「まったく私の知らない空気感の土地だなあ。

    アメリカでもヨーロッパでもアジアでもないし。

   でも、ちょっと、ハワイ?沖縄みたい ? 」

 

というのが素直な感想です。

 

今もその印象は変わりありません。

その理由は、なんとなく、気候や木々や街並みなどからそう感じ取ったのでしょう。

 

ここからは自分の勉強も兼ねて、ブリスベンの地理的情報も含めながらを書いていきたいと思います。

 

 

ブリスベンは人が少ない...? 

ブリスベンは、クイーンズランド州に位置するオーストラリア第三の都市です。

人口数は、シドニーメルボルンブリスベンの順になります。

オーストラリア全体の人口が2500万人強で、ブリスベンは約240万といったところです。

(東京も日本の総人口の10%強くらいですが、人口密度が違います*)

でも、この240万人はブリスベン市だけではなく、周囲の大きな地域を含んだ人口です。

このくくりを「グレーターブリスベン」と言うようです。

オーストラリアの人口は日本の5分の1くらいで、土地の面積は日本の20倍ほど。

 

そう思うと、日本はとても”混んで”いますね!!びっくりします。

こんなに混んでいたら、衣食住も、教育も、政治も、人の性質もなにもかも、日本独自のスタイルが生まれてきて当然ですよね。

 

もちろん逆も然りです。

オーストラリアのように土地が広いと、家も大きい。

こちらの方は背も高く、体格の良い方も多いです。

家具も冷蔵庫も掃除機も食べ物の単位もなんでも大きい。

国の中で時差もある。

知識として知ってはいましたが、体験してみると本当に驚くことばかりです。

そのあたりは、また折に触れて書いていきます。

 

さて、空港を出てすぐは左右にドーンと大地が広がっていましたが、街の中心地に進むにつれ、徐々に建物が増えてきます。

欧米のビッグネームの車のショールームや、グローバル企業のロゴが見えてきます。

なるほど、ここはそういう場所なのだとブリスベンの大枠がわかります。

 

さらに大きな川沿いの道を進みます。

ブリスベン川。

ブリスベン市を蛇行する、象徴的な大きな川です。

かつで、ここが物流の拠点として栄えたのだろうと想像できます。

 

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東京生まれ東京育ちの私にとって川というと「隅田川」をイメージしますが、川沿いの風景は全く違うものが広がっています。

確かに川沿いの多くは民家なのですが、よくみると各家の前に波止場がついているのです。

おお、ヨットを持っているんだ!とびっくり。

初めて見る光景でした。

ヨットって葉山のようなハーバーにあるものだと思ってましたが、家の前にマイヨット。

 

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世界は知らないことばかりだ、と実感しました。

おそらくこれがどこかの秘境だったら、心していくので知らなくて当然という気持ちだったと思うのです。 

でも、オーストラリアは全く知らない国ではありません。

政治、経済、芸術、教育、あらゆる分野でメディアにのぼる大国の一つであります。

だからこそ、少しは知っているつもりでこちらにきましたが、頭の中の認識とは違う世界が広がっており、ハッとすることばかりです。(そもそも大陸だと知らなかったけれど)

 

大学時代のゼミの恩師が言っていらした「わかっていることと、知っていることは全く別ものだ」を体験中です。

 

そうこうしている間に、自宅のある街中まで40分足らずで到着しました。

国際空港と中心地が近いのは便利ですね。

 

寝不足でぼーっとしながら、「願いが叶うってこういうことなんだ」と心の中で思いました。

 

そんな風に思った話しも織り交ぜながら、ダラダラ書いていこうと思います。

 

4月20日 はじまり

 

*インターネットで調べてみたら、ざっくりですが、人口密度は東京が6300人/㎢、ブリスベンが145人/㎢でした。ブリスベン比は極端ですが、東京は世界でもトップクラスの人口密集地帯ですよね。朝の通勤電車や品川駅構内の様子を見て、外国人観光客が写真を撮りたくなるのもよくわかります。