オーストラリアで日々是好日(ひびこれこうじつ)

オーストラリアのブリスベンで暮らしています。せっかくだから生活の中の小さな発見を綴っておきます。

オーストラリアでゴミについて考え中

こちらで数日過ごしてみると、生活の中でなぞが出てきます。

この「なぞ」が私にとっては、最高に面白いです。

 

最初からつまづきます。この小さな流しはなんだろう?

↓私たちの暮らすアパートのキッチンの流し台です。

 

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家の広さやアパートのクラスからすると、流しがせまい!炊飯器の器を置いてみました。

備え付けの大きな食器洗い機があるので、大概のものはここで洗うのでしょうか。

 

そして、その横に見慣れない小さな流しがあります。

ディスポーザーです。

日本でもディスポーザー付きのマンションがあるようですね。

私は始め何かわからなくて、近くにあるスィッチを押したら、「ガゴガゴ」すごい音がして、本当に驚きました。

 

このディスポーザーで、生ゴミを粉砕し、排水口をつたってアパート専用の排水処理施設に集約されます。

 

水は下水処理のプロセスに乗っかり、粉砕された生ゴミコンポストで堆肥になるそうです。

そういえば、このアパートにはコンポストがあるのでしょうか。今度管理人さんに聞いておこうと思います。

 

ちなみにこの仕組みはすごくスマートな感じもしますが、わが家のはあまりに音がうるさくて使うのに気が引けるので、私は使っていません。(本当は利用した方が良いと思うのですが、生ゴミは細かくして一般ゴミとして出しています。)

友人に聞いたところ、ディスポーザー付きのアパートは旧型だそうで、現在では、家の事情に合わせてコンポストは別に用意するの主流だとか。

私も小型のコンポストが欲しいです。(でもお庭がないからあっても意味がないのかしら)

こんな風に独自のコンポストを持っているお店も沢山あります。

下記はブリュワリーレストランのコンポストです。

 

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さて、一般的にゴミはどうするかというと、私の場合、同じフロアにあるダストシュートに持っていくか、地下にあるゴミ集積所に持っていきます。

 

ここで面白いのがオーストラリアのゴミ分別です。

「リサイクル」か「一般」かの2つなのです。

日本では、自治体によって異なると思うのですが、「燃える」「燃えない」が基本で、さらにペットボトル/新聞紙・ダンボール/カン・ビンといった分別を家庭から出る段階でしていると思います。

 

どうやらこのブリスベンでは(このアパートでは?)、第一段階は2分別のようです。

さて、何がリサイクルかというと...

 

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おそらく州によって違うと思うのですが、

・Cardboard :ティッシュの箱、卵の箱、ピザの箱など

・Paper:新聞などの紙類など

・Metal:カン、アルミなど

・Glass:ビールや、ジャムのガラスビンなど

・Pastic:ミルク、ジュース類、シャンプーのボトル、お持ち帰り用容器など

 

すごく不思議なのは、ビール瓶はリサイクルなのに、ワインボトルはここにいれてはだめと別途書いてあります。どうしてなのかしら...? 

また、ピザの箱とか、お持ち帰り用容器について明記してあるのがいかにも外国ですね。 

 

一方、一般ゴミはというと...(分かり易いように日本語で)

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・いわゆるスーパーの袋

・ストロー

サランラップ

・セロテープ

・写真

・電球

・バッテリー

・歯ブラシ、歯磨き粉

ティッシュ

などなどです。

 

ちなみに、Organic matter とリストにありましたが、これはなにを指すのでしょうか?

 

それにしても資材に詳しくないこともあって、とても不思議な分別に感じてしまいます。

 

オーストラリアと日本のゴミ処理の大きな違いは、「燃やす」か「燃やさないか」です。

ご存じのように日本は世界で一番の焼却炉大国です。

燃やせる技術もすごいものですが...

 

処理方法は、リサイクル・焼却・埋め立ての三択だったと理解しています。

 

一方オーストラリアでは、焼却炉はなく、リサイクルか埋め立てかの選択肢になります。

何しろ、日本の20倍の土地を持つこの国ですから、燃やすより合理的なのでしょう。

でも、そのオーストラリアでも小型焼却炉案が浮上していると記事で読んだことがあります。

 

いずれの国も国外へゴミを輸送し、処理、埋め立て、リサイクルなど行っており、国際問題になっているとニュースで知りました。

 

オーストラリアは自然保護の盛んな国です。

その割には、第一ステップのゴミの分別がざっくりで面白いなと感じました。

ブリスベンには、世界規模の大きなゴミ処理場「Rochedale Landfill 」があるそうです。

ここで、細かな分別がなされていくのでしょうか。

ここにエジュケーションセンターがあるようなので、いずれ訪問してみたいと思います。

 

ちなみに我が家では、朝4時半頃、枕元の窓からとんでもない音が飛び込んできます。

ゴミ回収車が収集をしているようです。

日本に比べて時間も早く、また、おそらくコンテナごとガゴンガゴンと大胆に持ち上げているのでしょう。ちょっとびっくりしますが、こうやって非常時にも運んでくださり本当に有難いことです。

 

さて、このように一見ざっくり分別のように見えますが、このゴミを埋めるにあたり、土に還らないものはできるだけ減らしていこうという動きは確かに日本より進んでいる感じがします。

 

お店ではいわゆる”スーパーの袋”は有料で、マイバックが主流です。

持っていない人の方が少ないくらいです。

エコストアで、コンポスト用の袋が売っていました。

土に還る素材です。

どんなものか買って試してみました。(コンポストないけど生ゴミ入れに)

 

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私の場合、今の所これに入れたはいいけど、結局一般ゴミとして出すことになり存分にグッズを活用しきれていませんが、普通のプラスティックバッグよりいいだろうと思って使っています。

これらが ”さほど高くなくて、大概どこでも手に入る”ことは本当にオーストラリアのいい所ですね。

 

「オーストラリアって、細かいのか大雑把なのか。自然に優しいのかそうでもないのかよく分からないね」と長年こちらに住む何人かの方から同じことを聞きました。

 

本当にそう思います。

私も、オーストラリアは、「エコ」 というイメージを強く持っていましたが、さほどそう見えないのは、私のそう思っているコンセプトと、こちらのそれが違うのだなと気がづきました。

例えば、ちらっと見ただけでも日本の方がマイタンブラー普及率が高そうなような。

 

こちらの方たちのエコと、日本人のエコの理解は少し違うのかもしれませんね。

埋めて害の少ないものと、燃やして害の少ないものは違いそうですよね。

 

本当にゴミ一つでいろいろと奥深い。

私の思う優しさが、誰かにとっての優しさと違うようなものです。

ちょっと大げさだったかも。 

 

そうそう、おしゃれでセンスのいいエコストアも知人に教えてもらいました。

またご紹介していきたいと思います。

リサイクルについても、調べてみたのでまた書いてみます。

 

 

4月29日 今、ゴミのことにとても興味がある。少しでも減らしたい。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ブリスベンはクイーンズランド州の州都

オーストラリアの正式な国名は、Commonwealth of Australia 

日本語では、オーストラリア連邦と訳されます。

 

こういうこともあらためて勉強しました。やんわりとしか理解していなかったから。

オーストラリアは正式には、イギリス女王を元首とする連邦立憲君主制国家であります。

 

それにしても、オーストラリアの国章 The Commonwealth Coat of Arms は魅力的です。

そこには、オーストラリアの固有種であるカンガルーとエミューが描かれています。

なんでも、move foward 前進あるのみという意味があるそうで、この動物たちは後ずさりするのがとても下手だとか。 

描かれているお花は国の花Wattle (アカシア)です。

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Wikipediaより。オーストラリアの国章

 

ちなみに、とてもお恥ずかしいのですが、先日オーストラリアは島国だから、と言ったら、姉から「あんたオーストラリアは大陸だよ。中学の地理で習ったでしょ。」と言われました。

ええ、大陸と島の違いってなんだったかしらと思って調べたら、下記のサイトに書いてありましたので、ありがたく参照させていただきます。

 

グリーンランドより大きかったら大陸」または

「オーストラリアより小さかったら島」

 

だそうです。そんな定義があったのですね!びっくり。

↓こちらから。

「島」と「大陸」の違いって何だろう? | 日刊ニュージーランドライフ

 

 

さて、話を戻していきますと、

オーストラリアは、6つの州とその他の特別地域から成る国です。

 

こちらに来て初めて体験したことの一つは、「州」という概念です。

日本の”都道府県”に正確に置き換えることができません。

「州」単位で政治が動き、ルールが決まります。今回のオーストラリアにおける新型コロナウィルス対策を経験して、私が想像していた以上に「州」にパワーがあることを知りました。

政治については勉強が必要ですが、日本とは違うことが山のようにありそうです。

でも、こちらに永住権を持つ日本人の方が、「国会のあの雰囲気とかは同じですよ(苦笑)」とおっしゃっていました。なるほど、なるほど...より興味が湧いてきます。

 

 

◉「憧れの楽園」ゴールドコーストクイーンズランド州

さて、ブリスベンは、6つの州のうちの一つクイーンズランド州の州都です。

この州には、他によく知られる都市として、ゴールドコーストケアンズがあります。

むしろブリスベンよりこれらの都市の方が、日本人には馴染みがあるはずです。

私の子ども時代には、テレビのクイズ番組の優勝賞品や、商店街の福引きで「ゴールドゴースト旅行当たる!」というのがよくありました...(昭和です)

それくらい、ゴールドコーストとはワイキキと並んで憧れの楽園のイメージです。

また、ケアンズグレートバリアリーフもハネムーナーには大人気ですよね。

州の標語は、"Sunshine State, Smart State" 

確かにキラキラです。

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冬(7月)のゴールドコースト/サーファーズパラダイス

  

そうなると、、、ブリスベンって?となってきます。

「オーストラリアのブリスベンに行くことになりました」と言ったら、私の友人たちの大半が、「ブリスベンってオーストラリアだった?」といった反応でした。

次に、「シドニーを中心とすると、どの辺にあるの?」

そして「え!シドニーから飛行機で1時間半もかかるの?オーストラリア広いね!」と。 

ある人は、

「今度行くのどこだっけ?エストニアだった?あれリトアニア?」と言っていました。

いえいえブリスベンですよ。

 

残念ながら、友人たちにはあまり知られていなかったようです。

ブリスベンは世界的な企業の支店が集まる商業都市であり、その他の都市へトランジットするような物流・交通の拠点です。

メジャーな観光スポットがあり、観光客がドヤドヤとくるような場所ではありません。

そのため、日本人には知名度が低いのかもしれませんが、とても魅力的なところなので、こうやって記録しています。

 

ちなみに、私はこの「Brisbane」という文字の綴りがとても気に入っています。

字の座りがよくて、雰囲気があると思うのです。

 

Brisbane  Brisbane Brisbane 

 

なんとなく今日はアウトラインで終わってしまいました。

こうやって書きおこししてみると、次から次に疑問が湧いてきます。

カンガルーやワトルなどの固有の動植物や、地理についても知りたいことがたくさんです。

このペースでは、このログは牛歩の歩みになりそうです。

 

 4月23日 牛歩の歩み

オーストラリアは日本の20倍広い

私が初めてブリスベンに来たのは、2019年の7月でした。

(正式には10月下旬から暮らし始めました)

 

少し前のことなので、記憶と写真を頼りにそこからスタートすることにします。

 

オーストラリアでは、7月は真冬です。

飛行機がブリスベン空港の滑走路にランディングするやいなや、私はごそごそと靴下を履き、上着を一枚羽織り、日本との寒暖差に備えました。

 

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ブリスベン空港の国際線ターミナルです。飛行機の中から。


 

ブリスベンは「亜熱帯気候」に属します。

年間の平均気温が22℃、真冬でも最低気温の平均は14℃で穏やかな気候です。

その日も、実際には、それほど寒くはなかったように記憶しています。

 

初めての空港というのは、とてもドキドキします。

 

特に、オーストラリアは非常に厳しい検疫があるので、なおのことドキドキ。

動植物、食品、靴についた土など細かい持ち込み規制があるのです。

私も、お土産に食品を持っていたので申告者のレーンに並び、スーツケースを開けて、係の方のいくつかの質問に答えました。

 

列に並びながら、西洋人の男性が日本から買ってきた梅干しの説明に困っている姿が見えて、なんだか微笑ましかったです。

 

無事に税関も通過し、空港に迎えにきてくれた夫の車で自宅に向かいました。

窓から見える、初めて見るブリスベン街。

 

「まったく私の知らない空気感の土地だなあ。

    アメリカでもヨーロッパでもアジアでもないし。

   でも、ちょっと、ハワイ?沖縄みたい ? 」

 

というのが素直な感想です。

 

今もその印象は変わりありません。

その理由は、なんとなく、気候や木々や街並みなどからそう感じ取ったのでしょう。

 

ここからは自分の勉強も兼ねて、ブリスベンの地理的情報も含めながらを書いていきたいと思います。

 

 

ブリスベンは人が少ない...? 

ブリスベンは、クイーンズランド州に位置するオーストラリア第三の都市です。

人口数は、シドニーメルボルンブリスベンの順になります。

オーストラリア全体の人口が2500万人強で、ブリスベンは約240万といったところです。

(東京も日本の総人口の10%強くらいですが、人口密度が違います*)

でも、この240万人はブリスベン市だけではなく、周囲の大きな地域を含んだ人口です。

このくくりを「グレーターブリスベン」と言うようです。

オーストラリアの人口は日本の5分の1くらいで、土地の面積は日本の20倍ほど。

 

そう思うと、日本はとても”混んで”いますね!!びっくりします。

こんなに混んでいたら、衣食住も、教育も、政治も、人の性質もなにもかも、日本独自のスタイルが生まれてきて当然ですよね。

 

もちろん逆も然りです。

オーストラリアのように土地が広いと、家も大きい。

こちらの方は背も高く、体格の良い方も多いです。

家具も冷蔵庫も掃除機も食べ物の単位もなんでも大きい。

国の中で時差もある。

知識として知ってはいましたが、体験してみると本当に驚くことばかりです。

そのあたりは、また折に触れて書いていきます。

 

さて、空港を出てすぐは左右にドーンと大地が広がっていましたが、街の中心地に進むにつれ、徐々に建物が増えてきます。

欧米のビッグネームの車のショールームや、グローバル企業のロゴが見えてきます。

なるほど、ここはそういう場所なのだとブリスベンの大枠がわかります。

 

さらに大きな川沿いの道を進みます。

ブリスベン川。

ブリスベン市を蛇行する、象徴的な大きな川です。

かつで、ここが物流の拠点として栄えたのだろうと想像できます。

 

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東京生まれ東京育ちの私にとって川というと「隅田川」をイメージしますが、川沿いの風景は全く違うものが広がっています。

確かに川沿いの多くは民家なのですが、よくみると各家の前に波止場がついているのです。

おお、ヨットを持っているんだ!とびっくり。

初めて見る光景でした。

ヨットって葉山のようなハーバーにあるものだと思ってましたが、家の前にマイヨット。

 

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世界は知らないことばかりだ、と実感しました。

おそらくこれがどこかの秘境だったら、心していくので知らなくて当然という気持ちだったと思うのです。 

でも、オーストラリアは全く知らない国ではありません。

政治、経済、芸術、教育、あらゆる分野でメディアにのぼる大国の一つであります。

だからこそ、少しは知っているつもりでこちらにきましたが、頭の中の認識とは違う世界が広がっており、ハッとすることばかりです。(そもそも大陸だと知らなかったけれど)

 

大学時代のゼミの恩師が言っていらした「わかっていることと、知っていることは全く別ものだ」を体験中です。

 

そうこうしている間に、自宅のある街中まで40分足らずで到着しました。

国際空港と中心地が近いのは便利ですね。

 

寝不足でぼーっとしながら、「願いが叶うってこういうことなんだ」と心の中で思いました。

 

そんな風に思った話しも織り交ぜながら、ダラダラ書いていこうと思います。

 

4月20日 はじまり

 

*インターネットで調べてみたら、ざっくりですが、人口密度は東京が6300人/㎢、ブリスベンが145人/㎢でした。ブリスベン比は極端ですが、東京は世界でもトップクラスの人口密集地帯ですよね。朝の通勤電車や品川駅構内の様子を見て、外国人観光客が写真を撮りたくなるのもよくわかります。 

はじまりに

はじめまして。

 

ひょんなことから、オーストラリアのブリスベンに暮らすことになりました。

 

せっかくだから、日々の暮らしの小さな発見や「なんで?」を綴っておこうと思います。

 

おそらく書くことは自分用のログのようなことばかりです。

 

でも、何かのきっかけでつながりのない遠くの方に、必要な情報がひょいと届いたらおもしろいと思ってオープンにしています。

 

もし、これを誰かに読んでもらうとしたら、オーストラリアの暮らしに興味がある方や、遠くの景色(日常)を垣間見てリフレッシュしたい方、に向けてでしょうか。

  

英語の勉強も兼ねて、たまに、学習メモ的にも使うつもりです。

 

ちなみに、「日々是好日」はこちらに来るときに職場の方にいただいた言葉。

深いですね、心がけておきたいです。

 

4月20日 大事なとき、自宅から。

 

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今、世界中が大変なときです。現場の最前線でがんばっていらっしゃる方に心から感謝です。

今の状況を前にして「日々是好日」という心になれませんが、こちらで暮らしはじめたとき日々の支えにしようと思った大切な言葉です。

このようなときに、いくら私が一般人であっても、のんびりと雑記を書きはじめていいものか考えていました。

でも、このタイミングでご縁があってこちらにいるのだし、どんどん世界が変わりゆく中で、ログとしても残しておきたいこともあります。

後からこの文章を見返したとき、「あのころは世界中みんなで乗り越えたことがあった」と落ち着いて、穏やかな気持ちでいられることを願っています。

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